
丹後の職人紹介
丹後の匠たち
日本海に面した丹後地域では、古くから織物、染色、農業、水産業など多様な分野で 優れた職人や生産者が技術を磨き続けています。 伝統を受け継ぎながらも革新を続ける彼らの姿を、映像を通してご覧ください。
螺鈿織
民谷勝一郎
約30年前、丹後の織物業者民谷勝一郎が、きもの用帯に貝殻を織りこむことを研究、約2年の歳月を経て、完成させました。帯の伝統的技法である、引箔をもとに発展させた革新的技法で、薄く削った板状の貝殻を和紙などに貼り付け、糸状に細く切ったものを緯糸として織り込む手法です。
草木染
堤木象
描くのは土地の自然。使い手に自ら届ける本当の魅力。
丹後 藤布
縄文の古へから現代に伝わる最古の原始布「藤布」は、かつて命を守る大切な衣装でした。江戸時代中頃には、木綿の普及に伴い衰退していき昭和に入る頃には、日本から消滅したとものと考えられていましたが、昭和37年の民俗資料調査により丹後の山深い里「世屋」で発見されました。この藤布を現代に蘇らせ、幾多の工程を経て現代の織物と融合した作品を作っています。
丹後 ちりめん
田勇企業株式会社
良質の絹にこだわり、丹後ちりめんの特徴である緯糸(よこいと)の「水撚り八丁撚糸」から、整経、織り、染めまで一貫した商品づくりを行っておられます。
京都丹後 白岩栄一農園
白岩栄一
丹後地域は日本海に面して丘陵が開けた国営開発農地を中心とした府内有数の果樹産地です。豊かな自然に恵まれた丹後では、梨は古くから栽培されており、約50ヘクタール規模を有しています。
京都丹後 久美浜牡蠣
「久美浜かき」が養殖される久美浜湾はに砂嘴(さす)よって日本海と隔てられ、波荒い日本海に面していながら波静かで、カキが成長するのに必要なプランクトンも多く、養殖に適した条件を備えています。また漁業者は、種カキの成長に合わせて種カキの水深を変えて水温調整するなど、久美浜かきの品質の向上と鮮度の保持には最大限の努力をはらっています。
京都丹後 美脚大根(砂丘大根)
グリーンフィールド
砂丘地で栽培される美脚大根は、その名の通り美しい形状と甘みが特徴の丹後の特産品です。
谷内ファーム 餅つき
谷内ファーム
伝統的な餅つきの技術を受け継ぎ、地域の食文化を守り続けています。
分野別職人・生産者
織物・染色
- • 螺鈿織(民谷勝一郎)
- • 草木染(堤木象)
- • 丹後藤布
- • 丹後ちりめん(田勇企業)
農業
- • 白岩栄一農園(梨)
- • 美脚大根(砂丘大根)
水産業・食品加工
- • 久美浜牡蠣
- • 谷内ファーム(餅つき)
丹後の技術継承
伝統技術
丹後地域では古くから織物業が盛んで、特に丹後ちりめんは全国的に有名です。 また、縄文時代から続く藤布の技術も現代に蘇らせるなど、 失われつつある技術の継承にも取り組んでいます。
革新への挑戦
伝統を守りながらも、螺鈿織のような革新的な技法の開発や、 現代のニーズに合わせた商品開発にも積極的に取り組み、 新たな価値創造を続けています。