丹後の職人紹介
縄文の古へから現代に伝わる最古の原始布「藤布」は、かつて命を守る大切な衣装でした。江戸時代中頃には、木綿の普及に伴い衰退していき昭和に入る頃には 、日本から消滅したとものと考えられていましたが、昭和37年の民俗資料調査により丹後の山深い里「世屋」で発見されました。この藤布を現代に蘇らせ、幾多の工程を経て現代の織物と融合した作品を作っています。
良質の絹にこだわり、丹後ちりめんの特徴である緯糸(よこいと)の「水撚り八丁撚糸」から、整経、織り、染めまで一貫した商品づくりを行っておられます。
丹後地域は日本海に面して丘陵が開けた国営開発農地を中心とした府内有数の果樹産地です。豊かな自然に恵まれた丹後では、梨は古くから栽培されており、約50ヘクタール規模を有しています。
「久美浜かき」が養殖される久美浜湾はに砂嘴(さす)よって日本海と隔てられ、波荒い日本海に面していながら波静かで、カキが成長するのに必要なプランクトンも多く、養殖に適した条件を備えています。また漁業者は、種カキの成長に合わせて種カキの水深を変えて水温調整するなど、久美浜かきの品質の向上と鮮度の保持には最大限の努力をはらっています。